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JUPAS出願戦略完全ガイド

日本人受験生のためのDSEスコア最大活用法

JUPAS(Joint University Programmes Admissions System)は、香港の8つのUGC(大学教育資助委員会)資助大学への一括出願システムです。毎年約4万枠の学士課程定員に対し、DSEスコアを基軸とした選考が行われます。本ガイドでは、日本人受験生がJUPASを最大限に活用するための戦略を解説します。


JUPASの基本構造

JUPAS対象の8大学は以下の通りです。

大学 略称 特徴
香港大学 HKU 最難関。医学・法学・経営が特に競争激化
香港中文大学 CUHK 二言語教育。理工・医学に強み
香港理工大学 PolyU 工学・デザイン・ホテル管理に定評
香港城市大学 CityU 法律・ビジネス・データサイエンス
香港科技大学 HKUST 理工・ビジネスに特化した研究型大学
香港浸会大学 HKBU 人文・映画・社会科学
嶺南大学 LU リベラルアーツに特化した小規模校
香港教育大学 EdUHK 教育学に特化

出願は最大20プログラムまで登録可能で、優先順位(バンド)ごとに分類します。


DSEスコアの換算とバンド計算

JUPASの選考基準はBest 5(英語+中国語+数学+公民科+最良の選択科目1科目)の合計点です。M1/M2(数学延長科目)は+1点ボーナスが加算され、理工系学部への出願では加点要素になります。

各レベルのポイント換算:

DSEレベル JUPAS換算点
5★★ 8.5
5★ 7
5 5
4 3
3 2
2 1
1 0

Best 5の最高得点は42.5点(全科目5★★の場合)。HKU医学部などトップ学部の入学最低ラインは35〜38点程度が目安です。


Early Round vs Main Round:戦略的使い分け

JUPASは2段階出願方式を採用しています。

Early Round(11月)

Main Round(2月)


出願プログラムの優先順位設定

20プログラムの並べ方が合否を左右します。JUPASは上位プログラムへのオファーを優先するため、本当に行きたいプログラムを上位に置くことが原則です。

失敗パターン1 — 「安全校」を上位に置く: 合格可能性が高い学部を上位に置くと、より競争の高い第1志望へのオファーが発生しても自動的に下位扱いになります。

失敗パターン2 — 全てReachで埋める: 実力より高いプログラムだけを選ぶと、Main Roundで全落ちのリスクが生じます。

推奨構成(20プログラム):


NCS(非中国語背景)ルートの活用

日本人を含む非中国語背景受験生(NCS:Non-Chinese Speaking Students)は、中国語科目について別途評価基準が設けられています。一部大学ではNCS向けの中国語代替科目(AS Chinese / Other Language)の活用が認められており、中国語の低スコアをカバーする手段となりえます。出願前に各大学の入学要件ページで「NCS requirements」を確認することを強く推奨します。


7月タイムライン:DSE結果から入学確認まで

日程 イベント
7月上旬 DSE結果発表(JUPASポータルで確認)
7月上旬〜中旬 JUPAS First Round Offerの発行
7月中旬 Offer受諾・辞退の締め切り
7月下旬 Clearing Round(空き枠への追加出願)
8月初旬 入学手続き・寮申込

DSE結果発表から入学確認まで約2〜3週間しかありません。事前に各大学のオファー受諾手続き(書類・診断書・寮申込)を調べ、即日対応できる準備を整えておくことが重要です。


日本人受験生が陥りやすい失敗パターン

  1. 中国語スコアを軽視する: Best 5に中国語が含まれるため、低スコアは総合点に直接響きます。NCSルートの活用を早期に検討すること。
  2. Main Roundの修正をしない: Early Roundで登録したまま変更しないケースが多く、Trial Examの結果が反映されません。
  3. JUPASポータルの確認を怠る: オファーは期限内に受諾しないと自動失効します。7月の発表期間中は毎日確認が必要です。

JUPASは情報戦でもあります。各大学のアドミッション説明会(多くはオンライン開催)への参加と、過去の入学最低点データの分析を組み合わせることで、出願戦略の精度を大幅に高めることができます。